2017年 04月 26日
さらば、ガレージの日々!
お久しぶりです~。
巷に、ショーゲキ(?)与えた「ガレージ生活」&「同居計画」から、あっと言う間の3週間。
先日、やっとチャリ夫くんのお兄様が家を出て行かれたので(←こらーッ)・・「ガレージ生活」から解放され、人並みな生活に戻ることができました~!いや~、長かったなあ~・・
心配されていた「ガレージ生活」なんですけどね、快適・・と言えば、大ウソになりますが、思ったより順調で、日中32℃を越える日でも、日が暮れた後にガレージを開け放し冷たい空気を入れ替えれば、意外にも朝まで涼しいことに気付きました。さらに、真っ暗で静かなガレージは、街灯の灯りも差し込まず、けっこう眠れることにも気づいたんです。これまでは、月の明かりが唯一の光だった田舎暮らしでしたからねえ~。ここに移った頃は、外の灯りが気になってなかなか寝付けず、子犬様も真っ暗闇を求めて、暑いのに毛布の中に潜り込んだり、ベッドの下に入り込もうとして、タイヘンでした。
そんなお兄様なんですが、当初はアイダホ州の妹さんを訪ねたり、カリフォルニア州のお友達を訪ねたりー・・と旅に出た後、再び戻って来る予定だったのですが、なんとこの度ー・・
アメリカを出ることになりましたー・・!
約5年前、KAOとチャリ夫くんが香港に住んでいた頃、初めてお会いしたんですが、食事の際に手が震えてご飯をいっぱいこぼしていたので、ビックリしたのを覚えてます。ところが2人とも「昔からこうなんだよ~。」って、当たり前のように笑うだけで、それで終わったんですね。ところがその1年半後、職場の椅子から転げ落ちて病院に運ばれ
ALS(筋萎縮性側索硬化症)だと診断されたんです。
当時、自転車で世界を回っていたチャリ夫くん、慌ててアメリカに戻って、家族の側で暮らすことを決めたんですが、お察しのようにALSは発病して約2年くらいであっと言う間に車イス生活になります。それが「昔から手が震えていた」+「診断から約3年以上」経とうとしているのに進行が遅いことから、現在はALSによく似た症状を持つ「ケネディ病」ではないか・・?と言う診断結果に至っています。そんなワケで、障害者手帳はあるものの、見た目はフツーに暮らしてるお兄様。チャリ夫くんも、たまに「まだ、生きてんのかーっ?!」と、ジョーダンを言ったりしているくらいです。(まあ、兄弟だから言えるんでしょうけどね~。)
・・とは言え、進行性の病気であることには変わらず、昨年から色々とお仕事を探しているようなんですが、なかなか思うようなものが見つからず、結局、前の前の奥さんと8歳になる娘さんが住むタイで暮らすことを決心されました。お2人はとっくに離婚されてるんですけどね、アメリカは養育権が双方にありますから、これまでも何度となく行き来してたのですが、生きている間にできるだけそばにいて、娘さんに自分のことを覚えておいて欲しいー・・との思いがあったようです。
そんなワケで、着々とお部屋を片付け、身の回りを整理し始めたお兄様。
荷物を軽くしているのかと思っていたら、ある日こんなモノが届いたんですー・・!
車イスと四輪!
シャワーの時に座るイス
なぜっ?!アナタ様、今フツーに暮らしてますよねっ??
しかも、狭いアパートに、こんな三種の神器が届いた日には、家族総出で
「いらんだろ~~ッ!」
・・と猛反対したのですが、恐らくお兄様の性格からして「単に欲しかった」のではないかー・・との見解に至ってます。なんたって、これ・・
馬の雄叫びが眩しい「フェラーリ様の車イス」ですからー・・
確かに、乗り心地はサイコー!
例えて言うなら「觔斗雲」で、空を飛んでる感じ?それくらい、動きが軽くてスムーズです。
(しかし、世の中にはもっとこれが必要な人がいるでしょうにーっ?!)
カンタンで軽い操縦に、子犬様も興味津々
見たこともないタイヤに、襲い掛かっていいものかどうか、思案中
まあ、そんな感じでですね、最後の最後まで物議を醸しだして、旅立って行かれました 苦笑)
こうしてやっと終わりを告げた、2人と1匹のガレージ生活。まだまだ、引っ越し&同居問題は残ってますが、取り敢えずはフツーの生活に戻れて、ホッと一安心・・・。
これ以上の「ROOMLESS-ガレージ生活」は、ないことを祈りつつー・・。
今、万感の思いを込めて汽車(飛行機)が行くー・・。
さらば、アニキ!さらば、ユナイテッド航空!
さらば、ガレージの日々よー・・。
(そして、子犬様は大人になる・・)
by hulahula2
| 2017-04-26 09:34
| 2017年-日記(アリゾナ)
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