逃げる月

2月が終わりますねー。しばらくご無沙汰いたしておりました。ふらふら日記、久しぶりの再開でございます。こんなに間が空いたのには、理由がありましてーー・・。

先日、母方の祖母が亡くなりました。

1月末頃から具合が悪くなり入院していたのですが、2月の半ばに永眠いたしました。

実は、この4月に初めて2人一緒に日本に帰ろうと、航空券を手配していたのですが、この連絡を受けて、急きょ私だけ1人で先に帰ろうかー・・と、あちこちにあたったのですが、まず2月9日~14日まで、チャリ夫くんがカリフォルニアへ出張に行く為、その間、デイジーを預かってくれる人が見つからず、またちょうど今月末にご近所さんが1週間ほど旅行に出かける為、レンフローくんのお世話をする約束をしており、さらにチャリ夫くんのBoise日帰り出張も重なり、色々話し合った末、ご近所さんが戻って来る29日の夕方から2人一緒に出発しよう・・・と、航空券の変更をしたのですが、それを待たずして亡くなってしまいました。

すると、なんだかポッカリと心の中に喪失感みたいなものが出て来て

「あれ?なんで日本に帰るんだっけ?」

・・と、しばらく何もする気がおきませんでした。亡くなるちょうど前の週に、人口3,000人のこの小さな湖のある温泉地に住む、唯一の日本人女性とうちでお茶会をしたのですが、彼女曰く
「私は、おばあさんが亡くなったのを教えてもらえなかった。」
いとこのFacebookに「おばあちゃんの遺品」が載っていて「どう言うこと?」と、実家に問い合わせて、初めて判明したそうです。

「あんたは、遠い所におるから教えんかった。」

と、言われたそうです。
海外に住んでいても、日本国内に住んでいても、駆けつけられないところに住んでいれば、同じだと思うのですが、それはこちらから見ることであって、海を越える時間と距離の違い・・は、やっぱりあると思います。さらに、こんな田舎に暮らしていると、何かあった時に、すぐに出かけることができませんし。(州都とは言え、Boiseには国際空港はありません!)

それでも、スカイプのビデオ通話で告別式場の様子や、最期のお顔を見せてもらって、色んな話を聞いていると、なんとなく落ち着いて来て「さよなら」を言える気持ちになって来ました。
何度、命を見送っても、これでいいと思うことはないと思います。今でも、もっと何かできたのではないかー・・と言う思いが消えないのですが、何度思い返しても苦しくて涙が出るような後悔でなければ、それでいいことにしなければならないのかな・・と思ったりしています。

最後におばあちゃんに会ったのは、2012年の夏に香港から帰った後のこと。
約1週間くらい、泊まっていました。(※参照 ふらふら日記「早い話が・・? 」)

そんなある日、一緒に夕飯を食べていた時の事。

「ほぅ、満月が上がって来たぞ。」

ちょうどおばあちゃんが座っている場所の真正面に、日没とともに満月が上がって来たんです。
なので、2人して部屋の明かりを消して、大きな満月上がっていくのを、ずーーっと見てました。

「ええ満月じゃの~、拝んどこうか。」

と、パンパンと手をたたくおばあちゃん。


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アイダホの満月



それでも、その翌朝。おばあちゃんは一緒に満月を見たことを、ひとつも覚えていませんでした。
「あ~・・これが、物を忘れると言うことなのかー・・」と、ちょっと愕然としましたが、不思議に悲しい気持ちはなかったです。おばあちゃんが忘れても、私が覚えていればいいかー・・と。

それは、ちょうどー・・

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「デイジー、頭の上に、満月が上がって来ましたよ。」

「ホントでしゅかっ?!」(・・・満月ってなんでしゅか?)



音も匂いもなく、静かに上がって来る月を、子犬様が見上げたりすることはありません。
それでも満月の夜に、一緒に散歩した楽しい思い出は、心の中にいつまでも残っているー・・


・・・そんな感じでしょうか?


おばあちゃん、楽しかったねー。いっぱい思い出を、ありがとう。


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by hulahula2 | 2016-03-01 13:04 | 2016年日記-(ID編) | Comments(4)

Commented by コルネ at 2016-03-01 15:03 x
まずは、
お祖母様のご冥福をお祈りいたします。

そうだったんですね・・・、最近更新が無いからお忙しいのかなぁ?なんて思ってたんです。
大変でしたね。お気を落されませんように。

ですよね、遠くに嫁に来た者の宿命・・というか。私もこちらに来て二年目に祖母が亡くなりました。その年の12月に帰省する予定でいたんだけど、それを待たずに10月に亡くなりました。祖母だけが、私たちの結婚に賛成してくれた人で。ホント、心がぽっかりでした。
そして、去年の夏には父が亡くなり・・・。父が亡くなる前には日本に帰れたので、少しばかりだったけど、父とは最後を過ごすことが出来ました。けれど、何でこんな所に嫁に来てしまったかなぁ・・・という思いは、今も消すことができません。

満月がお祖母様のように、KAOさんを見つめていることでしょう。

また、ブログを楽しみにしていますね。
Commented by hulahula2 at 2016-03-02 16:37
> コルネさん

ご丁寧なお言葉をありがとうございます。

コルネさんは、昨年の夏にお父様を亡くされていたんですか・・。さぞかし、おつらかったと思います。今更ですが、お父様のご冥福をお祈りいたします。

それでも、亡くなる前に少しでもお会いできて、よかったですね。私は、今回のことで「年に1回くらいは、帰っておきたいな・・。」と、改めて思いました。海外に住んでいても、独身の時は結構自由に決めて帰っていたので、その時に比べ、こんなにも自分の気持ちが通らずに、周りの事情に振り回されるものなのかー・・と、改めて思い知らされましたね。

でも、できればそんな事情に振り回されないように、ちゃんと自分用のへそくりを貯めて(!)いざ・・って時には、自分の決断だけで帰れるようにしなくちゃ~・・と、本当に思いましたよ。遠くだからー・・と、あきらめないように、そしてあきらめられないように、頑張りたいと思います。

温かいコメントをありがとうございました。本当に、励みになります。
まだまだこれからも、ブログを続けて行きますので、是非よろしくお願いいたします。
Commented by aka at 2016-03-03 06:30 x

私も更新がないので、どうされたのかな?と思っていましたが、そんな悲しい出来事が起こってしまったのですね。
本当に、別れというのはいつになっても慣れるものではありません。しばらくは、気持ちの整理も必要ですが、目一杯悲しむのも一つの心の癒しになるのかなと思います。
Kaoさんには、側に付いていてくれる方とデイジーがいるので、お気持ちを強く持ってくださいね。

私もこちらに来てから、祖母が亡くなり、急であった為、帰省出来ませんでした。海外に住むことをこれ程悔やんだ時はありません。でも、祖母が倒れたときに、「もう無理だから、帰ってきてもしょうがない。」と、電話を掛けてきてくれた姉の気持ちを思うと、感謝でいっぱいです。

満月のお話、素敵ですね。たくさんの思い出が、これからも心に残っている限り、どこにいても繋がっているのだと、私は思っています。

略儀ではありますが、お祖母様のご冥福をお祈り致します。
Commented by hulahula2 at 2016-03-04 14:55
> akaさん

akaさんまでも、ご丁寧なコメントをいただきまして、本当にありがとうございます。

こういう私的な出来事を(まあ、ブログの95%は、私的な発信でしょうが・・)ブログに載せるのは、どうかな・・?とも思ったのですが、それでもやはり、私にとっては欠かせない出来事でしたので、気持ちの整理と区切りを付ける為にも、書かせていただきました。それを、読んでいただいて、コメントまでいただいて、本当にありがとうございます。

やっぱり、同じ立場・・と言いますか、似たような体験をされて来られた方達からのお話は、励みになります。おっしゃる通り、おばあちゃんは私の心の中では、まだまだ生きています。その思い出がある限り、繋がっているんでしょうね。本当に、暖かいお言葉を、ありがとうございました。

これからも、まだまだ子犬様日記が続きますので、今後ともよろしくお願いします。